建築の再生に関するさまざまな分野の優れた技術・工法・製品を紹介する展示会「第21回R&R(リフォーム&リニューアル)建築再生展2016」(主催・建築再生展組織委員会)が1日、東京都江東区の東京国際展示場で開幕し、ゼネコンでは清水建設や大林組、長谷工コーポレーションがそれぞれ出展した。耐震・免震・制震といった技術展示に加え、ビルオーナーや管理組合を対象にした改修工事に関するソリューションを展示するなど、さまざまな展示物を用意した。展示会は3日まで開かれている。
グループ会社のシミズ・ビルライフケア(東京都中央区、野上勇社長)も共同出展しており、超高層のマンション大規模修繕工事の実例を紹介。工事が比較的難しいとされる超高層の実績を管理組合などにPRする狙いがある。
大林組は技術を中心に展示した。コスト・工期の削減に貢献する既存天井落下防止構法「フェイルセーフシーリング」や、ブレーキダンパーを組み込んだ省スペース型の制震ブレースなど、独自技術を多数紹介している。
ビルオーナー向けとしては、建物健康診断システム「たてもの診たろう」を展示した。本格的な耐震診断を行う前の事前診断を容易に行うことができるシステムで、建物の機能性や老朽度、BCP(事業継続計画)など6項目に分けて報告書を作成する。報告書を基にリニューアルに向けた基本計画を立案できる。
長谷工コーポレーションは、特にマンションの管理組合やオーナーに向けた情報を豊富に展示した。
マンション改修や建て替えの行程について、診断から計画の検討、施工までの一連の流れを表にして分かりやすく紹介。実際の施工事例などを映像で紹介することで、マンションの再生に関するノウハウをアピールした。
長谷工グループとして全部で6社が出展。設備改修やマンションライフサポートなど、それぞれの強みを生かした展示を行った。
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