2016年6月2日木曜日

【完成へラストスパート!!】国道45号吉浜釜石道路・荒川トンネル(岩手県釜石市)が貫通

 ◇施工は大林組・富士ピー・エスJV◇

 東北地方整備局南三陸国道事務所が複数の橋やトンネルを一括発注した「国道45号吉浜釜石道路工事」のうち、釜石唐丹インターチェンジ(IC)に近い「荒川トンネル(仮称)」(延長1169メートル)の掘削工事が完了し1日、現地で貫通式が行われた。

 同トンネルは吉浜釜石道路工事で整備する3本のトンネルでは最長となる。施工を大林組・富士ピー・エスJVが担当。本年度内の完成を目指し、覆工コンクリートなど仕上げ作業を進める。

 荒川トンネルは吉浜釜石道路では最初に掘削工事に着手した。大林組JVは一昨年9月に現場入りし、当時まだ東日本大震災の影響で人や資材の供給が滞る中、工程管理に知恵を絞りながら工事を進めた。

 これまでにトンネル延長1169メートルのうち840メートル分の覆工コンクリートを終え、進ちょく率は5月時点で90%。来年3月までに完成させる予定だ。大林組JVは、荒川トンネルと唐丹第1トンネル(延長465メートル)、同第2トンネル(521メートル)、唐丹第1高架橋(306メートル)、同第2高架橋(352メートル)などの施工を「国道45号吉浜釜石道路工事」として包括的に請け負った。

 工事場所は岩手県釜石市唐丹町上荒川~唐丹町大曽根。全体の工期は17年3月まで。荒川トンネルは、大船渡方面の唐丹第1高架橋A2橋台と直接接続する位置に設ける。釜石側から発破掘削を進め、今年2月に先行して導坑を貫通させた。

 大林組JV・松野徹所長の話

 「予定地は湧水もなく、土が軟らかい出口付近を除けば地質も安定しており、工事は順調に進んだ。事故のないよう完成まで気を抜かずに工事を進める」。

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