2020年1月17日金曜日

【槇総合計画事務所が設計に協力】鳥取県立美術館整備PFI、大和リースら9社グループに

新美術館の完成イメージ
鳥取県は、BTO(建設・移管・運営)方式のPFIで行う「鳥取県立美術館整備運営事業」の総合評価一般競争入札(WTO対象)を行い、落札者を大和リースグループに決めた。落札額は142億6598万1372円。2019年11月22~29日に入札書と提案書を受け付け、県民参加型公開プレゼンテーションと審査会を経て決定した。3月の議会決議後に本契約を締結、設計・建設工事に取り掛かり、24年度中の開館を目指す。

 落札者の構成員は、大和リース(全体統括・資金調達)を代表企業に、竹中工務店(設計・施工)、懸樋工務店(建設)、丹青社(建設・運営)、アクティオ(運営)、三菱電機ビルテクノサービス(維持管理)、セコム(同)、富士綜合警備保障(同)、山陰リネンサプライ(同)。設計・工事監理の協力企業として槇総合計画事務所が参加している。

 同グループの提案は県民が主役のアート活動拠点として「みんなでつくる『とっとりアートプレイス』~みらいをつくる美術館を目指して~」をコンセプトに、快適で居心地の良い、多様な活動が可能な「ひろま」の実現を目指すことを掲げた。施設整備・運営に当たっては、美術館を中心に展開する多様な体験、出会いと発見をもたらす豊かな回遊性、明快な平面・断面による機能性、県と民間の協働による運営モデルの導入などを提案している。

 建設地は倉吉市駄経寺町2の3の1ほか(敷地約2万平方メートル)。施設規模は3階建て延べ約1万平方メートルを想定。事業範囲は設計・建設、開館準備、維持管理、運営を必須業務とし、自主事業、民間提案事業を行う。事業スケジュールは21年9月までに設計を終え、同10月~24年3月に建設し引き渡し、24年度中に開館、40年3月まで維持管理・運営を行う。

0 comments :

コメントを投稿