2020年1月28日火曜日

【有楽町エリアで再開発実施へ】三菱地所、丸の内街づくりで最大7000億円投資

 三菱地所は拠点を置く東京都心部の「大丸有エリア」で展開する街づくりプロジェクトの方針を発表した。「丸の内NEXTステージ」と題し、2030年までに6000億~7000億円を新規投資する計画。公表済みの四つのプロジェクトに加え、「有楽町エリア」での施設建て替えによる再開発事業を推進する。

 これまで二つのステージに分け取り組んだ「丸の内再構築」の成果を踏襲しながら、変化し続けている社会環境に対応する街づくりを目指す。テーマは「丸の内Reデザイン」。同エリアに集積する企業との連携や、広い敷地を活用した実証実験の場の提供などでイノベーションを促進。地球環境の改善に寄与するデジタル基盤なども整備する。

 公表済みの▽東京駅前常盤橋プロジェクト▽大手町ビルリノベーション▽(仮称)丸の内1-3計画▽(仮称)内神田一丁目計画-の4事業を着実に進めつつ、有楽町エリアの再開発に取り組む。

 同エリアでは、クリエーティブな活動を支援する機能の確立、駅や建物、広場などをつなぐネットワークの構築などを推進。文化芸術・MICE(国際的なイベント)を核とした「まちづくりのショーケース」をコンセプトにする。同エリアの街づくりを巡っては昨年1月、丸の内開発部に「有楽町街づくり準備室」を新設し、社内の検討体制を整えた。4月1日付の機構改革で準備室を「有楽町街づくり推進室」に改称し、プロジェクトのアクセルを踏み込む。

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