2020年1月15日水曜日

【国際クラスの大会も開催可能に】千葉公園体育館(千葉市中央区)、2020年度着工目指す

 千葉市は、千葉公園(中央区弁天3の1の1)内の千葉競輪場跡地に「(仮称)千葉公園体育館」を建設する。来年度の着工を目指し、2020年度予算案の部局要求に初年度分の建設費5億67百万円を盛り込んだ。千葉公園と周辺に点在する体育館やプール、武道館、中央コミュニティーセンターの体育施設を集約。国際大会に対応可能な市を代表する多目的スポーツ施設を整備する。基本計画によると、建設費は約44億6689万円を見込む。22年度の完成を予定している。

 建設地は千葉競輪場跡地のうち、北側の約1万7000平方メートル。残る南側敷地では、民設民営方式で新たな競輪場となる「(仮称)千葉公園ドーム」の建設が進む。

 市は本年度、新体育館の実施設計をINA新建築研究所に委託している。基本設計によると、新体育館の規模はRC・S造3階建て延べ8203平方メートル。1階に弓道・アーチェリー場と武道場、2階に観覧席1052席を備えるメインアリーナとサブアリーナを配置する。

 メインアリーナは有効天井高12・5メートルを確保し、国際バレーボール連盟主催の国際大会や日本バドミントン協会主催の全日本クラスの大会に対応可能な規模、設備を備える。サブアリーナも有効天井高10メートルで、バレーボールの国民体育大会基準を満たす。

 傾斜のある敷地形状を生かした3層構造のコンパクトな施設とし、300台分の駐車場も設ける。外観デザインは隣接する千葉公園ドームとの調和に配慮し曲線を多用。外装には曲面でも漏水リスクを低減し、耐久性に優れたステンレスシーム溶接工法を採用する。

 自然採光・通風や高効率の空調設備を導入する。トレーニングルーム屋上には出力20キロワットの太陽光発電パネルを設置する。災害時には指定避難所として利用。電力や水道など72時間の機能維持が可能なようにする。

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