2020年1月24日金曜日

【回転窓】スポーツ観光に期待

スポーツを軸に集客を図るスポーツツーリズムへの関心が高まっている。競技大会などを開けば参加者はもちろんのこと、観覧者やこれらをターゲットにした出店なども期待でき、地域活性化の一助になるためだ▼スポーツ庁はスポーツ文化ツーリズムアワードと呼ぶ取り組みを展開中。2019年度は、栃木県日光市で開かれている「日光国立公園マウンテンランニング大会」が入賞した▼日光東照宮などの世界遺産や奥日光国立公園を走るぜいたくなコースが、人気になっているそうだ。きっかけは15年8月に同地域を襲った台風。被災した地域で元気を取り戻そうと地元の若者が企画したという▼文部科学省はスポーツ資源を活用したインバウンド(訪日外国人旅行者)の拡大に向け、20年度予算案に新規施策の経費を盛り込んだ。快適な基盤や交通網の拡充も必要だろう▼今年は夏に東京五輪・パラリンピックが開かれる。トップアスリートのハイレベルな戦いは魅力だが、巧拙問わずに幅広い楽しみ方があるのがスポーツの良いところ。武道ツーリズムなどバリエーションも広がっている。盛り上がりの加速を期待したい。

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