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大阪・関西万博の開催に向け提案した水上パビリオン(長大、ウォーターフロントリアルエステート提供) 長大が海面に人工地盤を浮かべ、水上都市を実現する技術を兵庫県のスタートアップと共同開発した。人工地盤は切り離し可能なモジュールで構成し、地盤部分に空気層と基礎杭を設置する。モジュールを複数基つなげると安定して水面に浮かぶ。2023年に瀬戸内海で実大実験を行う方針。長大は人工地盤を使用した洋上風力発電事業に弾みを付ける考え。 人工地盤技術は長大とスタートアップのウォーターフロントリアルエステート(兵庫県西宮市、中島俊夫社長)が共同開発した。現在特許を出願中。1辺の長さは20~25メートルを想定。六角形に加工した人工地盤を連結し、地盤の上に建造物を建設できるようにする。 人工地盤の下を覆うようにゴム風船状の空気層を設置する。モジュールを安定させるため、基礎杭も設ける。波の高さに応じて一部の基礎杭が外れるように工夫しつつ、地盤自体の重量が大きい場合は空気層を厚くする。 複数のモジュールを連結す...