2021年12月23日木曜日

【広報活動、今年のトレンドワードは…】プレスリリースキーワード、首位は「DX」に

  2021年のプレスリリースで最も多く登場したキーワードは「DX(デジタルトランスフォーメーション)」だったことが、プレスリリース配信サービスなどを運営するPR TIMESの集計で分かった。

 企業活動や日常生活で欠かせないものになったDXに関するリリースが多く発信された。昨年後半からキーワードランキングで順位を上げ、今年は常に1位または2位で推移した。

 同社が運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」は、8月末時点で利用企業数が5万8000社を超え、国内上場企業の利用率は47%となっている。配信時に発表企業がキーワードを最大10個登録できる。1~10月に配信した計23万0990件のプレスリリースのキーワード登録総数175万7266個を対象に、年間・月別ランキングや業界別分析などをまとめた。

 年間総合ランキングは1位のDXに続き▽2位=新商品▽3位=コロナ▽4位=キャンペーン▽5位=SDGs(持続可能な開発目標)-となった。2位の新商品にはコロナも併せて登録される傾向にあり、コロナ禍で新商品が数多く生まれたと見られる。オンライン(7位)、おうち時間(8位)、テレワーク(11位)といったキーワードも上位にランクイン。コロナ禍の新しい生活様式に必要なサービスや商品の発表が増えていると分析している。

 1月に20位だったSDGsは毎月順位を上げ、10月にはDXに次いで過去最高の2位になった。SDGsを意識した商品・サービスの選択は、利用者にとって社会貢献に寄与できるという意識もあり、支持を集めやすい。このため企業活動の取り組みにとどまらず、商品・サービス自体にSDGsの考え方を盛り込んだものが生まれるようになっており、企業発表でも件数を伸ばしたと見られる。

 今後注目される新しいキーワードとして、ブロックチェーン技術を用いた新技術「NFT」や、インターネット上に作られた3D仮想空間「メタバース」を挙げた。

 業界別の動向を見ると、「住宅・建築・建設」分野の年間ランキングは▽1位=不動産▽2位=住宅▽3位=SDGs▽4位=マンション▽5位=テレワーク-の順。リノベーションや働き方改革が上位に位置した月もあった。

 「ビジネス・コンサルティング」分野は▽1位=スタートアップ▽2位=DX▽3位=マーケティング-となった。「素材・化学・エネルギー」分野は▽1位=再生可能エネルギー▽2位=SDGs▽3位=脱炭素-だった。

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