2021年12月7日火曜日

【完成は1932年、6車線化に対応へ】関東整備局、隅田川に架かる「両国橋」の改良を検討

現在の両国橋(国交省関東整備局東京国道事務所提供)

  国土交通省関東地方整備局は「R3両国橋改良計画検討業務」の委託先をエイト日本技術開発に決めた。公募型プロポーザルには同社だけが参加した。決定日は11月26日。近く契約する。履行期限は2022年6月30日。

 隅田川に架かる両国橋は、国道14号の一部で東京都中央区東日本橋2~墨田区両国1を結ぶ。橋長165m、幅員24mで1932(昭和7)年5月に完成した。形式は3径間ゲルバー式鋼板桁橋。設計は東京市。石川島造船所(現IHI)と間組(現安藤ハザマ)が施工した。

 橋幅制限で5車線となっているが橋の前後区間で6車線化が進んでいるため、拡幅か架け替えを検討する。橋梁予備設計も任せる。

 両国橋の歴史は古く、江戸時代初期に最初の橋が架けられた。明治期に架けられた橋は関東大震災でも大きな損傷がなかったものの、隅田川に架かる橋の架け替えに合わせ現在の位置に移った。土俵をデザインした円形バルコニーなど相撲を意識した意匠が特徴で、東京都選定歴史的建造物になっている。

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