2021年12月15日水曜日

【専用コックピットで操作】竹中工務店と鹿島、タワークレーン遠隔操作システムを解体工事に導入

 

 竹中工務店と鹿島は14日、タワークレーン遠隔操作システムの専用コックピットを設けた大阪市内のビル解体工事を報道陣に公開した。頭上から足元までをシェルで覆う専用コックピットは、操縦席と、クレーン本体の振動や傾きを再現する振動台で構成。カメラモニターも複数設置している。解体工事に伴うクレーン作業をすべて遠隔実施するのは国内初という。

 「TawaRemo」は竹中工務店と鹿島、アクティオ、カナモトの4社で共同開発した。簡易コックピットに操縦席や確認用モニターなど必要な機能を装備。従来と同じように操作できるようにし、現場で資材揚重作業を開始した。

 2022年当初に専用コックピットを5~10台増産する。タワークレーンの改造も進め適用現場を拡大していく。清水建設を加えた3社連携では、異なる現場に設置した複数のタワークレーンを遠隔操作する拠点構築に向け、関係官庁と協議し来年の実現を目指すという。

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