2021年12月6日月曜日

【跡地に暫定客船ターミナル建設へ】晴海客船ターミナル(中央区)、22年7月にも解体着手


  東京都は、晴海埠頭の南端にある「晴海客船ターミナル」の解体を2022年7月にも始める。工期は23年4月末までを予定。1991年に完成した延べ約1・8万平方メートルの建物を除却し、暫定的に使う客船ターミナルを跡地に建設する。着工や竣工の時期は未定。暫定利用終了後、最終的には緑地を整備する方針だ。

 晴海客船ターミナルの所在地は中央区晴海5の7の1ほか。既存施設の規模は延べ1万7639平方メートル、建築面積8470平方メートル。建築家・竹山実氏(1934~2020年)の代表作として知られる。温室のような外観が特徴で、テレビや映画のロケ地としても人気になった。

 解体跡地に設けるターミナルは、20年9月に開業した「東京国際クルーズターミナル」(江東区)で予定されている停泊施設の増設が完了するまで、船舶受け入れ機能を補助する役割を担う。暫定ターミナルの規模は延べ4000平方メートル程度を想定。梓設計が基本設計を手掛け、10月1日に業務を終えた。実施設計の発注予定などは決まっていない。

 今後、都はターミナルの近隣住民や区などに解体工事の進め方などを説明する。調整内容次第でスケジュールなど計画を変更する可能性がある。

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