川崎市川崎区の殿町キングスカイフロント地区と東京都大田区の羽田空港(羽田グローバルウイングス)をつなぐ「多摩川スカイブリッジ」の工事現場を11日、地元の小学生らが見学した。建設現場のPRと児童の思い出づくりを目的に川崎市と施工者の五洋建設JVが主催した。児童と保護者らは徒歩で橋を渡った後、施工中の路面に水性ペンキで思い思いの絵を描いた。橋は2021年度末の開通に向けて塗装など橋面工事を進めている。
参加したのは川崎市立殿町小学校と東京都の大田区立羽田小学校に通う児童と保護者の計約230人。午前と午後の2回に分けて実施した。児童らは現場職員から景観に配慮し照明灯を立てず、手すり部分に低位置照明を付ける工夫や2本の橋脚で支える仕組みなど工事の説明を受けながら、約600メートルを徒歩で往復した。
児童らは橋の上の都県境の位置や最高部からの見晴らしなどを興味深げに見学。お絵描き体験では各自が割り当てられたスペースに橋の風景や好きなキャラクターなどを描いた。
多摩川スカイブリッジの延長は約675メートル。幅員17・3~21・3メートル。オープンイノベーションを軸にした開発が進行する二つの地域を結び、成長戦略拠点の機能強化につなげる。
橋梁整備の事業主体は川崎市と都。施行主体が川崎市で、羽田空港側の取付部を国土交通省が施行している。設計・施工は五洋建設・日立造船・不動テトラ・横河ブリッジ・本間組・高田機工JVが担当している。
見学会を企画した五洋建設JVの森康範総括責任者(五洋建設)は「工事期間中は周辺の方々に理解と協力をいただいている。このようなイベントを通してお返ししていきたい。少しでも児童たちの思い出になれば」と話した。
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