2021年12月27日月曜日

【回転窓】いたわりの連鎖に期待

 内部の会合や発注機関との意見交換などのあいさつ文を必ず自作しているある都道府県建設業協会の会長が「今年もA4の原稿が200枚を超えた」と話していた▼振り返ってみると、春先には公共工事設計労務単価を据え置く特別措置が講じられた。建設業をワクチン接種の優先業種にした地域があったり、ゼネコンがロボット技術の研究開発などで連携する動きが出たりした。静岡・熱海では盛り土の規制強化を促すことになる大規模な土石流が発生してしまった▼コロナ禍の終わらない2021年。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令は232日間にもなり、感染症対策とともに変化への対応が求められた▼「こういう時だからこそ、人と人とのつながりを大切になさってください」。仕事納め前の最後となった大安吉日に行われた起工式で宮司が話していた。距離感や意思疎通が難しいのだから「どこかの誰かのために」。人をいたわる優しい気持ちが連なるほど、健やかで幸せな日常が続いていくのだと来年も信じたい▼本紙は年内の発行を本日で終えます。ご愛読に深謝いたします。良いお年をお迎えください。

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