2021年12月7日火曜日

【回転窓】インフラをもっと身近に

  冬の足音が大きくなり、東京でも朝晩の冷え込みが身に染みるようになった。雪の便りも聞こえてくる。気象庁の3カ月予想によると、北海道や北日本の日本海側は平年に比べ曇りや雪の日が多いそうだ▼秋田県のリゾート地でスキー場でも有名な田沢湖周辺。秋田駒ケ岳の火山防災を目的に整備している砂防堰堤で面白い取り組みが進んでいると聞いた。国土交通省東北地方整備局と秋田県仙北市が建設している「水沢第2砂防堰堤」のコンクリート壁にボルダリングウオールを整備するという話だ▼壁は全長30メートル。高さは2~3メートルで上方向のクライミングコースと、壁伝いに横移動するトラバースコースの2種類で初級者から上級者までが楽しめるそう▼地域を災害から守るためのインフラを地域振興にも活用する。インフラツーリズムを発展させた取り組みは非常に面白いと思う。高知県にある横瀬ダムにもクライミングウオールがあり、群馬県の八ツ場ダムや福井県の足羽ダムでもプランが練られているという▼積雪地なこともあり、水沢の施設は来春がオープン予定。ぜひ多くの人に親しまれる施設になってほしい。

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