2021年12月17日金曜日

【最優秀賞は米子高専チームら】高専デザコン2021、呉工業高専で熱戦!!

  全国高等専門学校連合会(高専連合会、後藤景子会長)が主催する「デザコン2021in呉」大会が、広島県呉市の呉工業高専キャンパスで4日に行われた。新型コロナウイルスの流行を踏まえ、臨場とオンラインを併用。構造、空間、創造、AM、プレデザコンの5部門で熱戦が繰り広げられた。

 開会式では主管校の呉高専・篠崎賢二校長が開会を宣言。主催者を代表し後藤会長は「仲間たちと一緒に準備してきた成果を披露して日本中を元気にしてほしい」とあいさつした。大会は部門別にオリエンテーションや仕様確認が行われた。

 メイン会場の体育館で行われた構造デザイン部門は、前回に続きケント紙で橋梁模型を制作し、プレゼンテーションと載荷試験で採点した。載荷試験は10キロ単位で荷重をかけ、50キロに達した時点で鉄球を転がし静荷重と動荷重の耐性を競った。

 オンライン参加の高専もあったため、載荷試験のセッティングなどは呉高専の学生が担当。鉄球はオンライン参加を除き各高専が転がした。

 載荷試験の後半になると軽量の橋梁模型が続々と登場。重りに耐えられず壊れる制作物もあり、会場に集まった学生は固唾(かたず)を飲んで試験の様子を見守った。

 試験の結果、218グラムの最軽量で最高点を獲得した米子高専の「双龍」が最優秀賞を獲得。チームを代表して瀬崎大貴さん(4年生)は「ゴールデンウイークから6カ月かけてやってきたことが報われて本当に良かった」と喜びを語った。

 次回は福岡県大牟田市(主管校・有明高専)で開催する予定だ。主要4部門の受賞校は次の通り。

 【構造デザイン】

 ▽最優秀賞(国土交通大臣賞)=米子(双龍)▽優秀賞=舞鶴(おちねぇわ)、徳山(和魅)▽審査員特別賞=明石(魁)、呉(繋)▽日刊建設工業新聞社賞=新モンゴル(隼)、三菱地所コミュニティ賞=IETモンゴル(光る蓮)

 【空間デザイン】

 ▽最優秀賞=熊本・八代(い草と人のよりどころ~)▽優秀賞=明石(新風の蔵れ家~)、仙台・名取(祭転成)▽審査員特別賞=豊田(蓄える建築)、鹿児島(Connection~)▽日建学院賞=米子(自給自足の島)

 【創造デザイン】

 ▽最優秀賞=明石(「どうぞ」から蘇るまち~)▽優秀賞=石川(バスまちづくり~)、仙台・名取(かだれ山王~)▽審査委員特別賞=仙台・名取(りらいふつちゆ)、明石(こなもんが紡ぐ~)▽クボタ賞=舞鶴(自然も体も元気に~)

 【AMデザイン】

 ▽優秀賞=仙台・名取(サーキュ・アップ)、神戸市立(アンブレ螺)▽審査員特別賞=福井(光って充電ためるくん)、旭川(ChariVT)▽呉市長賞=弓削商船(家トレ発電装置)。

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