東京駅に近接する常盤橋地区に高さ212メートルの超高層ビルが誕生--。
三菱地所が進める総延べ約74万平方メートルの大規模再開発事業「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」プロジェクトのうち、駅周辺のオフィスビルで最も高い大規模オフィスビル「常盤橋タワー」が竣工した。21日から商業ゾーンや大規模広場が順次オープンする。設計・監理は三菱地所設計。戸田建設が施工した。
建設地は千代田区大手町2、中央区八重洲1。JR東京駅日本橋口から徒歩1分に位置する。建物は地下5階地上38階建て延べ14万6000平方メートルの規模。駅周辺のオフィスビルで最も高い212メートルの超高層ビルとなった。地下1階~地上3階が商業ゾーン、9~37階はオフィスとなる。
同社プロジェクトで就業者専用アプリを初めて導入する。スマートフォンを利用して、セキュリティーゲートで非接触認証の入退館を実現。ビル内の飲食施設や会議室の利用予約などもできる。
屋外には約7000平方メートルの広場空間「TOKYO TORCH Park」を整備した。全国の自治体と連携し、日本文化の発信スペースとして活用。茨城県つくば市の天然芝や、新潟県小千谷市のニシキゴイが泳ぐ池などを設置した。
19日に内覧会が行われ、8階のオフィスサポートフロアや3階のカフェテリアなどを公開した。オフィスサポートフロアには全7室の貸会議室やカフェなどを備える入居企業専用のラウンジを配置した。カフェテリアは一部を除いて入居企業専用のスペースになるが、夕方以降は一般向けにも開放する。
三菱地所の吉田淳一社長は常盤橋タワーの完成について「世界に誇る新たなシンボルとして立ち上げていく大きな一歩になる」と強調した。延べ約54・4万平方メートル、高さ約390メートルの規模となる「Torch Tower(トーチタワー)」の着工を2023年度に控え、「日本を明るく元気にするプロジェクトとして、皆さんとともに作り上げていきたい」と期待した。
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