2021年7月20日火曜日

【1926年竣工の大阪府庁舎本館も】文化審、有形文化財に道徳公園クジラ池噴水など220件の登録答申

道徳公園(名古屋市南区)のクジラ池噴水
(文科省の報道発表資料から)

  文化審議会(文部科学相の諮問機関、佐藤信会長)は大阪府庁舎本館(大阪市中央区)や道徳公園クジラ池噴水(名古屋市南区)などを登録有形文化財(建造物)とするよう萩生田光一文科相に答申した。対象は35都道府県にある建造物220件。答申通りに指定されると、同文化財(建造物)は1万3286件となる。

 大阪城公園の西に位置する大阪府庁舎本館は、1926(大正15)年の竣工。背後に議会棟を張り出すコの字形の建物で、外観は大正時代に流行した欧州の「セセッション様式」を取り入た。内部の玄関ホールは、大理石貼りの3総吹き抜け。文化審は正庁や議場も「装飾豊潤」と評価した。後に名古屋市役所などを手掛けた平林金吾とその同僚だった岡本馨が設計した。

 道徳公園はクジラ型の噴水が愛らしい公園。噴水は造形家の後藤鍬五郎が製作した。噴水を中心に石と擬木で護岸を形成し、石製の欄干付きコンクリート橋を設けた。竣工は1927(昭和2)年で戦前から地域に愛されている公園だ。

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