2021年7月15日木曜日

【施工は大成建設、2棟総延べ7.3万㎡規模】世田谷区の本庁舎建替事業、解体工事がスタート

新庁舎の完成イメージ(世田谷区公表資料から)

  東京・世田谷区の本庁舎建て替え事業が始動する。現庁舎の一部を解体する工事が15日にスタート。現庁舎で業務を続けながら3期に分けて解体と新築を繰り返し、新庁舎を完成させる。各工期で整備した建物をつなぎ、最終的に一つの建物にする高難易度のプロジェクトになる。建て替え後の新庁舎は2棟総延べ床面積は約7・3万平方メートルの規模。大成建設の施工で2027年10月の完成を目指す。設計は佐藤総合計画が担当。CM(コンストラクションマネジメント)業務を明豊ファシリティワークスに委託している。

 建設地は世田谷4の21の27。新庁舎は東と西の2棟構成。S・RC・SRC造で免震構造を採用する。東棟は地下2階地上10階建て塔屋2階延べ3万6484平方メートル、西棟は地下2階地上5階建て塔屋1階延べ3万6518平方メートルの規模となる。

 建築家の前川國男(1905~86年)が設計に携わった現庁舎のイメージを継承するため、建物間に広場やピロティ、ケヤキ並木などを設ける。区民に親しまれた敷地東側の「区民会館」はホール部分を改修して継続使用し、楽屋部分は建て替える。

 工期は▽1期=21年7月~23年7月▽2期=23年7月~25年9月▽3期=25年9月~27年10月-の3段階。区民会館と分庁舎を含めて五つある既存建物を順番に解体する。新庁舎東棟は1~2期、同西棟は1~3期で整備。区民会館は1期で低層部と楽屋部の改築、ホール部分の耐震補強を行う。

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