JFEエンジニアリングは、岡山県笠岡市に着床式洋上風力発電設備の基礎構造物を製造する新工場を建設する。風車の支柱となる「モノパイル」と、風車タワーの接続部材「トランジションピース」を供給。完成すれば国内初のモノパイル製造拠点となる。生産開始は2024年4月を予定。設備投資は総額約400億円を見込む。将来的には港湾桟橋などに用いるジャケット式基礎にも対応し、洋上風力基礎製造のフルラインアップ体制を確立するとしている。
新工場の建設地はJFEスチール西日本製鉄所(福山地区)内の約20ヘクタール。工場建屋や製造・運搬設備、岸壁を整備する。22年5月に工場の建設工事を開始する。
JFEスチールが製造した大単重厚板を輸送して、モノパイルとトランジションピース素管を製造する。生産能力は年産8万~10万トン程度を見込む。モノパイルは、直径9~10メートル、重量約1400トンを想定する。
トランジションピース素管は、津市のJFEエンジニアリングの津製作所に運び、2次部材や内装品を設置して完成品に仕上げる。直径9~10メートル、重量約500トンの大きさで、年産50本程度を見込む。津製作所でも運搬設備の整備や地盤改良などを行う。
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