2021年7月8日木曜日

【事業費728億円、2046年度完成目指す】新宿駅直近地区土地区整(新宿区)、都が事業計画決定

新宿駅に整備する東西デッキの完成イメージ
(ルミネエストから小田急百貨店方面を望む。報道発表資料から)

  東京・新宿駅周辺の大規模基盤整備事業が動きだす。東京都は「新宿駅直近地区」の土地区画整理で事業計画の決定を7日に告示した。事業費は約728億円。内訳は道路築造費約237億円、デッキ整備費約285億円などとした。2035年度の線路上空の東西デッキなど一部基盤の完成を経て、46年度の事業完了を目指す。

 計画地は新宿駅一帯の新宿区新宿3、西新宿1(区域面積約10・1ヘクタール)。駅ビルの建て替えと連動して区域内の敷地を整形。駅の東西、南北をつなぐデッキの新設や東口と西口の駅前広場の再整備、鉄道の乗り換えルートの再編などを進め、「新宿グランドターミナル」としてふさわしい都市基盤を整える。

 国の事業認可を経て事業計画を決定した。事業費の内訳は道路築造費237億2100万円、デッキ整備費284億8800万円など。47年3月31日までを事業施行期間に設定した。

 都は着工を見据えた業務を随時発注している。換地設計案の作成など「換地設計等作成業務」は双葉が担当。「事業手続き支援業務」をオオバが手掛け、負担金徴収の素案などをまとめる。

 土地区画整理事業と連動した駅ビル更新事業として、小田急電鉄と東京メトロは小田急百貨店などの建て替えを計画している。国家戦略特別区域の認定事業として延べ約28万平方メートル、高さ約260メートルの超高層ビルを整備する。

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