2021年7月1日木曜日

【広場棟と庁舎棟の2棟構成】厚木市複合施設基本設計、石本建築事務所JVに

複合施設の完成イメージ(厚木市提供)

  神奈川県厚木市は「厚木市複合施設基本設計等業務委託」の公募型プロポーザルで、受託候補者を石本建築事務所・石上純也建築設計事務所JVに決めた。7月下旬に契約する予定。1次審査を通過した5者の提案で2次審査を実施し、6月14日の特定委員会で選定した。履行期間は2022年9月30日まで。提案限度額(税込み)は4億3509万4000円。内訳は21年度3億2335万4000円、22年度1億1174万円。

 石本建築事務所JVの提案は複合施設を2棟に分け、1棟を連携センターオフィスと図書館、未来館を積層した「広場棟」にする。もう1棟は事務諸室と議場を合わせた「庁舎棟」で、2棟を並べる配置になる。2棟の独立性が高い上、つながれたことで庁舎機能と文化情報機能が地続きになる点などが評価された。

 基本設計完了後に実施設計と施工者を選定する。実施設計は「建築総合」と「構造・設備」の二つに分け、基本設計の担当者が「建築総合」部分を担う。「構造・設備」の実施設計と施工を一括発注する。

 建設地は小田急本厚木駅前の中町第2-2地区(中町1、敷地面積約4ヘクタール)。市の基本計画では複合施設・駐車場ゾーンに延べ約4万8700平方メートルの建物を建設し、上層階に市庁舎や消防本部を移転する。国と県の行政機能も入れる。低層部には図書館や教育関連施設を整備。概算事業費は約224億円を見込んでいる。

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