JR東海は東京駅の東海道新幹線ホームで、車両とホームの段差やすき間を縮小させる対策工事を完了した。ホーム端部をかさ上げし車両とホームの段差が3センチ(従来5~8センチ)に低くなり、くし状の転落防止用ゴム板部材を設置しすき間が7センチ(9~11センチ)に縮まった。
駅員の補助なしでも車いす利用者の乗降車が可能になった。新幹線の駅で段差・すき間対策が完了したのは初めてという。
駅や車両などのバリアフリー化の一環。国土交通省のバリアフリー整備ガイドラインが2019年10月に改定され、コンクリート軌道の直線ホームの場合、段差3センチ、すき間7センチの目安が示された。これを踏まえ同社は東京駅の東海道新幹線ホーム16~19番線、11号車乗降口を対象に、約3000万円を投じて段差・すき間縮小対策を実施。車いす利用者の乗降時に使っていた「渡り板」が不要になった。
同社は新大阪駅の東海道新幹線ホームでもバリアフリー化を検討している。金子慎社長は「今までは渡り板が必要だったが(バリアフリー設備の整備で)自分で移動したいという思いに沿いやすい形になった。これからも安全、安心に鉄道を利用してもらえるよう改良を進めたい」と話している。
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