英国では先週末、テニスとサッカーの大きな大会が決勝戦を迎え大勢の観客がスタジアムに詰め掛けた。テニスのウィンブルドン選手権とサッカーの欧州選手権。同国政府は観客数を絞る規制をかけていたが集団感染の発生が確認されていないことから人数制限の解除を認めた▼新型コロナウイルスの感染拡大は続いているようだが、ワクチン接種の広がりで死者数などは減少傾向にあるよう。いずれはコロナ禍以前に戻るだろうが、戻し方をどうすればいいのかは悩ましいところだ▼満員のスタジアムで観客の声援を受け、力を振り絞る選手。サッカーに限らず静寂に包まれたスタジアムでプレーを見続けるのは観客にとっても味気なく、大切な物が抜け落ちているような気がしてしまう▼12から東京は4度目の緊急事態宣言が発令された。英国のように多くの観客を迎える開催はかなわなかったが東京五輪はやってくる▼状況の好転は難しく大会への思いも賛否を含め複雑であろう。それでも数多くの選手が東京に集まる。困難を乗り越え出場する選手。競技会場に出向くことはできないが、選手への敬意は忘れずにいたい。
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