7回目を迎えた東京都渋谷区の渋谷センター街七夕・浴衣まつり期間中の8月4日、昭和女子大学でまちづくりを学ぶ学生たちが浴衣姿で練り歩く恒例のパレードが行われた。
渋谷警察署、渋谷税務署、プロ野球の東京ヤクルトスワローズ、男子プロバスケットボールBリーグの日立サンロッカーズ東京・渋谷、仙台すずめ踊りなどの関係者、マスコットも参加し、渋谷を訪れた大勢の人々の目を楽しませていた。
この七夕まつりは、日本の商業地区を代表する渋谷のイメージアップや継続的な発展などを目的に、渋谷センター街商店街振興組合(小野寿幸理事長)が旧暦の七夕に合わせて企画。2010年からは、渋谷のイメージアップ戦略の研究に取り組んでいる昭和女子大の学生の提案を受け、浴衣パレードが行われている。
以前、同大環境デザイン学科の友田博通教授の研究室が行った調査によると、渋谷のイメージは「女子大生に人気のない街」。マイナスイメージを払しょくしたいという振興組合の呼び掛けに応じ、浴衣姿の女子大生が七夕まつりを盛り上げ、安全な街をアピールするアイデアが示された。
以降、同大と振興組合は、メーンストリートの通称バスケ通りを挟んで井ノ頭通り、文化村通りを含めたセンター街地区の景観整備、渋谷文化の継承などの方法について意見を交わしている。一帯はここ数年で海外のカジュアルブランドなどが出店し、ファッショナブルな街に変貌。今後は世界的な観光地化を目指し、新しい仕掛けづくりを進めていく考えだ。
七夕まつりは毎年、センター街入り口のポールや街路灯を七夕まつりの本場・仙台で作られたくす玉や吹き流しで装飾し、セレモニー会場のステージデザインやポスターなどは、コンペで選ばれた同大の学生が制作。今回は、友田研究室に所属する3年生の高田亜希さん(写真㊨)と根本七海さんが、それぞれステージデザイン、ポスターデザインを手掛けた。
高田さんのステージデザインは、安全・安心できる街というコンセプトを天の川やささの葉、短冊で表現。根本さんのポスターは、浴衣姿の二人の若い女性と花で渋谷の華やかさを描いた。
今年は、東日本大震災と熊本地震の被災地を応援する取り組み「Send our Heart~日本に笑顔を~」の一環として7月18日に始まり、8月7日に盛況のうちに閉幕した。
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