NTT都市開発が住宅リフォームなどを手掛けるリビタ(東京都渋谷区、都村智史社長)と共同で、マンションのリノベーション(大規模改修)事業に参入する。
初弾物件となる「イクシクス麻布十番」(東京都港区)の工事がこのほど完了した。同社にとってリノベーション事業の展開は初めて。既に都内で第2弾物件を計画しており、今後も東京都心を検討対象エリアとして事業拡大を目指す。
イクシクス麻布十番の内部を3日に公開した=写真。所在地は南麻布1の17の5。築27年が経過した既存の賃貸マンション(RC造地下1階地上6階建て延べ2415平方メートル、施工・鹿島)を買い取り、分譲マンションにリノベーションした。改修工事の設計監修は芦沢啓治建築設計事務所、共用部の施工は北野建設、専有部の施工はヨシナガ工業が担当した。
エントランスやファサード、廊下などの共用部を落ち着いた雰囲気のデザインに改修。専有部は設備機器を更新したほか、購入者に合わせた部屋のデザインとするためパッケージ型とオーダーメード型の二つの住戸システムを用意した。
同社の担当者は「現在、都心での用地取得は困難な状況だ。リノベーション市場への参入を通じ、新規事業の拡大を進めていく」と事業展開の狙いを説明。当面は、リノベーションに適した物件が集積する都心エリアを中心に事業機会を探る。同社保有の賃貸マンションのほか、外部からの物件取得も視野に入れる。
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