九州地方整備局、九州建設業協会、日本建設業連合会(日建連)九州支部が、発注者と施工者の家族を対象にした「おやじの日」の現場見学会を大分市で建設が進められている大分川ダム建設工事の現場で開いた。子どもたちは仕事場で働く父親の姿を見て、建設業をより身近に感じていた。
今回の現場見学会は、建設会社の社員、発注者、協力会社の家族に父親の働く姿を間近で見てもらうことにより、子どもたちに社会資本整備や建設業への理解を深めてもらうのが狙い。
見学会には9家族32人が参加。発注者の九州整備局の担当者が計画概要を、同工事を担当している鹿島・竹中土木・三井住友建設JVの松尾透事務課長が工事の概要を説明した。
その後、参加者は第2展望台で現地の全体説明を受けた後、場内へ移動。洪水吐きや堤体を説明を受けながら見学した。普段見ることのできない工事中のダムを見学した子どもたちからは「お父さんがこんなに大きなダムをつくっているなんてすごい」といった声が上がっていた。
ドローン(小型無人機)の飛行見学や建設機械の見学・乗車体験も行われ、大型建機に触れた子どもたちは目を輝かせていた。
大分川ダムは、大分川水系七瀬川の上流約21キロメートルに位置し、洪水調整、水道用水の供給などを目的に建設されている。
ダム形式は中央コア型ロックフィルダムで、主要工事は堤体基礎掘削136万3900立方メートル、堤体盛り立て378万1000立方メートル、洪水吐き打設11万6000立方メートル、基礎処理工一式など。
堤高は91・6メートル、堤頂高496・2メートル、堤体積3781立方メートルで、総貯水容量は2万4000立方メートル。完成は12月を予定している。
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