◇頼まれたらまずはやってみる◇
幼い頃から図画工作が好きで、大学では建築学科に進んだ。「大学の課外活動で、木材を使いモニュメントとベンチを作る機会があった。何もない所に自分の手で物を完成させた経験から建設現場で働きたいという思いが募り、ゼネコンを就職先に選んだ」という。
念願かなって入社後すぐに現場に配属された。今年で入社4年目。「頼まれたことはまずやってみる。これを繰り返し、自信を持って引き受けられるようにする」というプロセスを大切にしてきた。
「前の現場ではマンション地下躯体の仮設足場の段取りを任されたが、数量を間違えて迷惑を掛けた。失敗もあったけれど、1フロアずつ高くなっていく様子を間近で見られたのがうれしかった」と目を輝かす。
現在は東京都内のマンション建設工事で施工管理を担当。最初の現場でお世話になった所長や先輩と再び一緒になり、後輩もできた。「指示された内容を、理解を伴ってできるようになりたい」とさらなるステップアップを自身に課す。
建築系技術職で現場に配属されている女性は社内で1人だけ。人見知りな性格だったが、職人とのコミュニケーションもうまくなってきたと感じている。「これまでの現場はどこもRC造だったので、S造にも挑戦してみたい」と目標を語る。
休日は自宅でのんびりリフレッシュ。ジグソーパズルが好きで1000ピース級を手掛ける。「完成したらばらばらにしてまた始める。その都度違った楽しみがある」。
(東日本橋2丁目作業所、もりすえ・りょうこ)
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