2016年8月24日水曜日

【季刊大林で新たな挑戦】史上最大の木造建築「方広寺大仏殿」を再現

大林組が広報誌「季刊大林」の最新号(57号)で、豊臣秀吉が京都に建てた史上最大の木造建築「方広寺大仏殿」の復元に挑戦している。

 同社の技術陣による誌上構想「大林組プロジェクト」で、秀吉の都市づくりと建築を京都を中心にひもとき、過渡期の京都に7年間だけ姿を現したとされる方広寺大仏殿の実像に迫った。監修は黒田龍二神戸大大学院工学研究科教授が務めた。

 1590(天正18)年に天下統一を果たした秀吉は、その4年前から京都での大仏殿建設の検討を開始。大仏殿は1588(天正16)年から7年の歳月をかけて建設された。

 完成した建物は、高さ、建築面積とも奈良の東大寺大仏殿の大きさをしのぐ規模だったという。この巨大建築物がどのようにして造られたかを詳細に解き明かしている。

 季刊大林は、建設にまつわる文化を考察、紹介する広報誌。中でも社内で編成したプロジェクトチームが歴史的建造物の復元や検証、未来社会に寄与する建造物や街の構想などに挑戦し、そのプロセスと成果を誌上で発表する「大林組プロジェクト」が人気。近年では、「宇宙エレベーター建設構想」を掲載している。

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