複数の建設関係団体が本部を構える東京・八丁堀の東京建設会館が揺れている。地震ではない。地下1階のレストランや弁当のデリバリーなどを行っている業者が8月末で営業を終了してしまうためだ▼毎日のようにレストランに通う団体職員は少なくない。総会後の懇親会や昼時の会合に加え、歓送迎会や忘年会などでも弁当やパーティー料理の提供を受けている団体は多い▼昼食を兼ねた会合の時間を変更したり、配膳サービスを行う別の業者を探したりと、各団体の担当者は大わらわ。周辺にも飲食店は軒を連ねているものの、常連は「昼食難民になる」と困惑顔だ。新規の出店は未定ながら、各団体からは早くも注文が相次ぐ▼その一つが、2005年3月に閉店した「レストラン ケンセツ(通称・レスケン)」の名物カレーの復活。その味が忘れられない職員は「協力するので再現してほしい」と声を上げる▼もう一つは、味と価格にウエートを置き、営業時間や衛生管理なども考慮する総合評価方式による業者選定である。業界関係者の胃袋を満たし、琴線に触れる出店希望者は果たして現れるのか…。
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