外郭放水路に流れ込む雨水=23日午前11時30分ころ (提供:関東整備局) |
直轄国道では国道1号箱根新道の下り部分で22日午後2時30分ごろにのり面が崩壊。同日午後8時すぎにブルーシート養生による応急処理が完了し、翌23日午前9時30分からは大型土のう積みによる応急復旧を進めている。国道16号では、埼玉県入間市にある高倉橋の橋台護岸が流失。23日午前8時10分ごろに被害が確認され、同日午後6時に応急復旧工事を開始。午後11時30分に応急処理を完了させた。25日も復旧作業を進めている。
治水施設の稼働状況を見ると、鶴見川多目的遊水池では約42万立方メートルの洪水を貯留した。遊水池が無かった場合は、鶴見川で氾濫危険水位を上回り、横浜市と川崎市で避難勧告が発令される恐れがあったという。
利根川水系でも、首都圏外殻放水路で218万1000立方メートルを排水するなどの対応を実施した。那珂川・綾瀬川流域では、降雨の約16%を排水機場のポンプで強制的に流域外に排出したという。約1・3万戸が浸水した1979年10月の台風20号と比較すると、降水量は約1・1倍と多かったが、今回は浸水戸数が63戸にとどまった。
相模原水系の宮ケ瀬ダムでは、東京ドーム13・4個分となる約1662万立方メートルの洪水をため込んだ。仮に同ダムが無かった場合には、氾濫危険水位を上回り、洪水被害が起きる恐れもあったとしている。
0 comments :
コメントを投稿