国土交通省は18年度から、新大阪駅の地下空間に山陽・九州新幹線の新ホームを建設する検討に本格着手する。
工事中の九州新幹線長崎ルート(博多~長崎)が新大阪駅まで乗り入れた場合に懸念される容量不足に備える。今後数十年以内に乗り入れが見込まれるリニア中央新幹線や、北陸新幹線、都市鉄道なにわ筋線の乗り入れが予定される中、新線のホームと一体的に整備する手法を探る。
山陽・九州新幹線の新ホームの検討ではコストの軽減と工期の短縮、乗客の利便性向上を狙う。リニア中央新幹線や高速道路の整備で実績がある財政融資の活用も視野に入れつつ、建設費を従来よりできるだけ多く鉄道事業者に負担してもらう事業スキームを検討する。
今回の検討は、18年度予算に計上した北陸新幹線敦賀~新大阪間のルート選定などに関する詳細調査費を活用して進める。検討結果をまとめる時期は未定。
新大阪駅は東海道新幹線と山陽・九州新幹線の中間駅に当たる。国交省によると、地上にある新幹線ホームの容量は逼迫(ひっぱく)状況にある。営業中の九州新幹線鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)と同様に長崎ルートも新大阪駅に乗り入れた場合、既存のホーム容量では円滑な発着と運行に支障を来すと分析する。
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