熊谷組は無人化施工技術の開発を一段と強化する。建設機械と情報化施工に関連するキーデバイスの開発・実験に恒常的に取り組めるよう、茨城県つくば市の技術研究所に屋外実験ヤードを新設した。
約5000平方メートルの走行路を備える。遠隔操作性能や自動運転の精度を高めるなど、建設現場の生産性向上策i-Constructionの技術に磨きを掛ける。
同社の無人化施工技術は定評があり、近年では熊本地震の復旧事業で「阿蘇大橋地区斜面防災対策工事」に導入され、成果を上げている。災害時には迅速に対応して被害の拡大を防ぎ、復旧することが欠かせない。そのためには平時から建機やオペレーターの準備が必要となる。屋外実験ヤードを無人化施工機械の操作訓練にも役立てていく。
18年度に始動した中期経営計画では、森林保全事業に役立つ林道整備技術・無人化施工技術、人工知能(AI)を活用したロボット技術の開発なども推進する。
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