三菱重工業は長崎造船所幸町工場跡地(長崎市幸町、約7ヘクタール)の利活用に向けた事業者公募で、サッカースタジアムをメインとする提案を行っていた通信販売大手のジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)らのグループを優先交渉権者に選定した。
24日に基本協定を締結。今後、具体的な条件を詰め、今夏ごろに土地売買契約を結ぶ予定だ。スタジアムの設計は竹中工務店が担当する。
跡地は工場再編に伴う生産拠点の移転により発生。本年度中に建物は撤去し土壌汚染対策を行った上で更地にする。新幹線開業を控えるJR長崎駅から近く、市内でも貴重な大規模敷地で将来のまちづくりへの貢献が期待されているため、「住む・働く・楽しむ」をコンセプトに利活用事業者を公募。複数の企業やグループが提案を行っていた。
優先交渉権者グループはジャパネットHD、総合不動産サービスを展開する外資系のジョーンズラングラサール、JLLモールマネジメントで構成。「『長崎を生きる楽しさ』を!」をコンセプトに提案を行い、「長崎の街の魅力をさらに高める」(三菱重工)として選定された。
同グループは詳細な提案内容を明らかにしていないが、ジャパネットHDの子会社でサッカーJリーグ1部(J1)に今季から参戦しているV・ファーレン長崎のホームスタジアムをメインとした開発を提案した。基本協定締結を受け、長崎市の田上富久市長は提案について「市の活性化に大きく貢献する、夢のある内容」とのコメントを発表し、プロジェクトへの支援を表明した。
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