東京都は都景観計画の変更素案を公表した。東京ならではの夜間景観の形成に向けた方針を複数追加。大規模建築物などを対象にした事前協議制度では、景観形成基準に「夜間照明」の項目を加える。20日まで一般からの意見を募り、今夏をめどに計画を変更する。
夜間景観の新たな方針には、▽ダイナミックな都市構造を光で表現▽地域の個性を生かした夜間景観の形成▽光の質の向上-3点を掲げた。明るさを抑制するべき地区、夜のにぎわい・活気を演出する地区などを検討する。歴史、文化、地形、自然などを引き立たせる照明の使い方を工夫する。
都は、市街地再開発や総合設計など特定の都市開発手法で進める建築計画を対象に、都市計画手続きに先行する事業の企画・提案段階から景観に関わる協議を義務付けている。協議項目に夜間照明の基準を追加する。広場など公開空地、歩行者通路などパブリックスペースの光を点から線、線から面へと広げる取り組みなどを求める。3月28日から夜間照明協議の試行に入った。
都内の景観重要公共施設には、水元公園と小金井公園を新たに位置付ける。景観形成の際に配慮する文化財庭園には向島百花園と旧安田庭園、眺望点には東京駅丸の内駅前広場を加える。
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