JR東日本が横浜駅(横浜市西区)の京浜東北・根岸線ホームで進める可動式ホームドアの新設工事が最盛期を迎えている。
施工を担当するのは東鉄工業。1日当たり約40万人が利用する同駅の状況を踏まえ、利用者や工事関係者の安全対策に発注者のJR東日本と連携し取り組んでいる。
工事ではJR横浜駅3・4番線の島式ホーム(延長約215メートル)にホームドアを設置するため、桁式乗降場改良と盛り土式乗降場改良を行う。作業はすべて営業運転終了後の深夜に実施。多い時は1日当たり6台程度の工事車両を施工箇所に移動して作業に当たる。
作業終了後は、施工箇所の段差や開口部をふさぐなどの仮復旧をして利用者の安全対策に取り組んでいる。4月時点での工事進捗(しんちょく)率は70%程度。9月の完成を目指す。
安全対策では現場とJR東日本横浜支社、東鉄工業の本社と横浜支店によるリスクマネジメントを工事着手前に実施。駅利用者と工事関係者の事故に対するリスクの低減策を綿密に打ち合わせた。現場代理人として現場を指揮する石井一嘉所長は「日々の復旧状況の確認を怠らないことを工事所所員、作業員とともに努めている。気付きの目を複数持ち、不備があった場合には職務に関係なく声掛けができる雰囲気づくりをすることが自分の役目」と完成に向けた意気込みを語った。
監理技術者の松山一紀氏は「2時間程度の実作業時間で安全に作業し、工事の効率を向上するためは日々の作業員との打ち合わせが大事。工事所一丸となって最後までこのまま無事故を継続したい」と話した。
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