2019年5月7日火曜日

【回転窓】令和の始まりを機に

「令和」への改元から1週間。自粛ムードが漂っていた平成の幕開けと比べ今回の代替わりは祝賀ムードに包まれ、政府や企業が大型連休の経済効果も期待する▼天皇陛下に即位された徳仁さまは“水”に関する研究者として知られる。学生時代は水上交通を研究され、その後、飲料水から水害まで、人類と水との関係全般に研究テーマを広げられた▼皇族として初めて国連の「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁(2007~15年)に就任。国際的な水に関する会議などを通じて、水問題の奥深さやこの問題に取り組むことの大切さを熱心に伝えてこられた▼以前の講演で陛下は「古い時代までさかのぼり、その実態に迫る努力は、今後の水と災害の諸問題を克服するために欠かせない。来るべき災害に対処する意味でも、災害に遭った経験を忘れることなく未来に語り継いでいかねばならない」と述べられた▼豪雨や干ばつなど水を巡る災害は世界規模で増えている。温暖化の影響もあり水問題は今後、ますます深刻化するだろう。気持ちを新たに「何をなすべきか」そして「何ができるのか」を考え行動していきたい。

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