国際かんがい排水委員会(ICID、本部インド・ニューデリー)の日本国内委員会は、世界かんがい施設遺産の候補として十石堀(茨城県北茨城市)など4施設をICID本部に申請することを決めた。本部の審査を経て、9月1~7日にインドネシア・バリで開かれる第70回ICID国際執行理事会で登録施設が発表される。
候補施設は△十石堀(茨城県北茨城市)△見沼代用水(埼玉県行田市など)△倉安川・百間川かんがい排水施設群(岡山市)△菊池のかんがい用水群(熊本県菊池市)。
世界かんがい施設遺産は、歴史的に価値の高い施設を認定・登録し、かんがい施設への理解促進や適切な保全を目指す制度。建設から100年以上経過した施設が対象で、独自の登録基準も設定している。
同遺産への登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者や一般市民への教育機会を提供。かんがい施設を核とした地域づくりへの活用も期待されている。
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