2019年5月27日月曜日

【回転窓】多様な働き方も五輪遺産

28日に申し込みが締め切られる2020年東京五輪の観戦チケット販売。日本選手の活躍が期待される種目などが人気のようだが、抽選なので購入できるかどうかは運次第。今夏にはパラリンピックのチケット販売も始まる▼五輪は20年7月24日~8月9日の間に33競技・339種目、パラリンピックは8月25日~9月6日に22競技・539種目を実施。全55競技の熱戦は待ち遠しいが、期間中の交通渋滞や鉄道の混雑を危惧する声は多い▼五輪・パラリンピックは選手をはじめ関係者や観戦客などの円滑な輸送が成功を左右するポイントの一つ。混雑緩和に向け、政府は開催1年前に当たる7月22日~9月6日の約1カ月間、本番を想定しテレワークや時差出勤、休暇取得を試行する▼「テレワーク・デイズ2019」と銘打ち、官公庁を含むさまざまな業種・規模・地域の団体にテレワークの一斉実施を呼び掛けている。3000団体、延べ60万人に参加してもらい効果を検証。具体的な対策をまとめる▼円滑な輸送と企業の経済活動を両立するには柔軟で多様な働き方の実践と定着が不可欠。これもレガシーの一つになるはずだ。

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