JR東日本は8日、上越新幹線・大宮~新潟間の速度向上を目指し、地上設備の工事に着手すると発表した。投
資額は約50億円を計画。走行車両をE7系に統一し、現行の時速240キロを275キロに引き上げる。騒音対策として延長約7キロの吸音板設置工事や同約12キロの防音壁かさ上げ工事などを約4年かけて実施する。5月中旬から測量、工事などを始める。
大宮~新潟間は2階建て車両のE4系に合わせて最高速度を時速240キロにとどめ、最速1時間14分で運行している。E7系は北陸新幹線に採用している車両。上越新幹線の全列車を2022年度末までに同系へ統一することで、速度を引き上げる。時速275キロにすることで、大宮~新潟間は所要時間が最大7分程度縮まる。大宮~高崎間の北陸新幹線でも最大2分程度の時間短縮になるという。
同日に東京都内で記者会見した深澤祐二社長は、「スピードは競争力の面で効果が大きい。目的地までの時間を短縮する上でも大きな意味がある」と速度の向上に意欲を見せた。275キロ運転は22年度末以降となる見通し。東北新幹線・盛岡以北の320キロ運転(現行260キロ)は「上越新幹線と同じように騒音対策などの工事が必要。技術的な検討の準備、国などとの協議もあり、現在実務的に進めている」と説明した。
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