会見後に握手するパナソニックの北野専務執行役員㊨とトヨタ自動車の白柳執行役員 (9日、東京都港区のグランドプリンスホテル高輪で) |
新会社の社名は「プライム ライフ テクノロジーズ」。トヨタとパナソニックが対等で株主となる予定。三井物産も出資を検討している。社長にはパナソニックの北野亮専務執行役員が就く。新会社にはパナソニックグループのパナソニックホームズとパナソニック建設エンジニアリング、松村組、トヨタグループからトヨタホームとミサワホームが移管され、子会社になる。総住宅供給戸数は約1・7万戸で、国内トップクラスとなる。
新会社では、自動運転といったトヨタのモビリティー技術と、パナソニックのIoT(モノのインターネット)家電・設備などの技術を融合させながら、住宅と建設、街づくりの3事業に取り組む。住宅分野はトヨタホームとミサワホーム、パナソニックホームズの三つのブランドを存続。調達や製造、設計・施工、営業支援といった業務を共通化して競争力を高める。建設分野は、デジタル技術による作業効率化やロボティクスによる施工・検査省人化を図る。マネジメントサービスの高度化により、先進的な都市開発などに取り組む。開発事業の設計者や施工者は、案件ごとに対応を決めていく見通し。
東京都内で会見したパナソニックの北野専務執行役員は「長期的に考えると、新たなフェーズに乗り込まなければ未来はない。危機感を踏まえて、今回に至った」と狙いを説明。トヨタの白柳正義執行役員は「車単体ではなく、街全体、社会全体からモビリティーを考えていく必要がある」と街づくり分野に進出する意義を説明した。
同日にはミサワホームの磯貝匡志社長も都内で会見し、新会社への期待を語った。3月に持分法適用関連会社となった大末建設については「関係は変わらない」と述べた。
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