2019年5月14日火曜日

【遊園地や競馬場でプロジェクト計画】よみうりランド、3年間で182億円投資

船橋競馬場の改修完成イメージ
(よみうりランド情報開示資料より)
よみうりランドは、2019年度から3カ年の中期経営計画をまとめた。期間中の投資額は182億円。「遊園地」「公営競技の施設提供」「ゴルフ場」の3事業をベースに、競馬場の大規模整備や新規事業にも取り組む。新スローガン「遊びを、まん中に。」を前面に打ち出し、21年度に売上高256億円、営業利益34億円を目指す。

 経営課題には▽遊園地エリアおよび同周辺エリアの開発へ向けた準備▽新規事業への取り組み▽既存事業の売上・利益の向上▽人材育成への投資と組織の改革▽安全・衛生・危機管理体制の強化▽防災対策の強化-の六つを挙げた。

 遊園地周辺エリアでは、本社が所在する京王よみうりランド駅前(東京都稲城市)の開発に取り組む。開発はよみうりランドの発展にあわせて、段階的な整備を検討していく。新規事業への取り組みについては、年内に植物園をオープンするほか、モノづくりが体験できる屋内遊戯施設「グッジョバ!!」を拡大、リニューアルする。

 同社が所有する川崎競馬場(川崎市川崎区)では老朽化した厩舎(きゅうしゃ)施設を整備する。船橋競馬場(千葉県船橋市)ではスタンド規模を縮小する計画。スタンドの建て替え工事は5年以内の完成を予定しており、早急に設計者、施工者を選定する。キッズ施設の新規出店と温浴施設の新規受託も進める。

 防災対策として、立川断層を巡る情報収集を進めるとともに、大震災・大災害への備えとして備蓄品を増強する。

 中期経営計画は、今年2月に発表した10カ年成長戦略の最初の3年という位置づけ。目標とする10年後の売上高330億円、営業利益57億円を目指し、総力を挙げて取り組む。

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