開業間近の虎ノ門ヒルズ駅ホーム |
新駅の所在地は虎ノ門1丁目。駅整備の事業主体は都市機構で、設計・工事を東京メトロに委託した。施工は土木工事を鹿島・大林組JV、建築工事は地下を同JV、地上を大和リースとフジタが担当している。16年2月に着工した。総工費は約360億円を見込んでいる。
駅は地下2階までの2層構造。開業時は地下1階が2面のホーム、改札階となる。1番線(中目黒方面)と2番線(北千住方面)をつなぐ地下通路も建設中。23年の再開発ビルとの接続時に改札を地下2階コンコースに移す。地下1階の施工には開削工法を採用。土留め壁を設けて掘削した。ホームの幅は中目黒方面が最大約8メートル、北千住方面は約4メートル。現在は地下約13メートルでコンコースの工事を実施中。アンダーピニング工法を用い、日比谷線の荷重を受けながら掘削してきた。
取材に応じた都市機構の櫻井邦夫東日本都市再生本部都心業務部担当部長は「東京メトロのノウハウを生かし、街と地下鉄が支え合う都市を目指したい」と語った。東京メトロの廣元勝志改良建設部第二工事事務所所長は「地域の方により喜んでいただける駅にしたい」と意欲を示した。
工事が続く地下2階コンコース部 |
周辺は大型再開発事業が進行中。新駅整備は街づくりとの調整を担うため、都市機構が事業主体となった。新駅の設計・施工は東京メトロが受託した。地下鉄駅の整備で都市機構と東京メトロが協力したのは初めてという。
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