2020年6月12日金曜日

【工事予定期間は21年7月~23年4月】豊田スタジアム長寿命化事業で設計技術協力業務発注

愛知県豊田市は、施工予定者が設計を支援するECI方式で豊田スタジアム(千石町)の改修を進めるため、「豊田スタジアム長寿命化事業設計技術協力業務」の委託先を選定する公募型プロポーザル手続きを開始した。

 17~25日に現場確認を実施する。参加申請を22日まで受け付ける。技術提案書の提出期限は8月20日。同28日に事前ヒアリング(技術対話)、9月30日にヒアリングによる提案審査を行い、10月6日に契約候補者を決める。

 参加できるのは、市競争入札参加有資格者で、2010年4月以降に同種工事を施工した実績がある者。

 サッカーJリーグの公式戦やさまざまなスポーツ、イベントに利用されている同スタジアムは、完成後約18年が経過し、計画的な保全が必要になっている。このため市は、改修工事により長寿命化を図ることにした。ECIを導入するのは、実施設計段階から施工予定者に協力してもらい、改修期間中も最大限利用しながら、コストを抑制して工事を進める方策を取り入れるのが狙い。

 同スタジアムはS造地下2階地上4階建て。建築面積4万0734平方メートルのうち、今回の改修対象面積は7025平方メートル。可動式屋根の防水改修、屋根・膜・駆動関連機器撤去、塗装改修(可動式屋根トラス梁、つなぎ梁、駆動装置等、キールトラス、サブトラス、ダンパーブレース、外部階段、屋根下メインマスト)を行う。改修設計はオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッドが進めている。

 プロポーザルでは、設計図書のほか▽ピッチ利用制限期間を1年以内とする▽工事中のイベント等実施時は休工し、資材・工具を一時的に撤収、利用者の万全な安全対策を講じる-の2点が提案の必須条件。

 同業務の履行期限は21年3月17日。提案限度額は1500万円。実施設計完了後、協定に基づいて工事契約を結ぶ。工事契約は市内本店業者との2者JVを結成して交わす。工事期間は21年7月から23年4月までの予定。

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