2020年6月26日金曜日

【回転窓】eスポーツの可能性

国内市場が10年連続で増加し、過去最高の規模に-。好況に沸くのはゲーム業界だ。ゲーム総合情報メディア「ファミ通」のゲーム白書によると、2019年の国内ゲーム市場は約1・7兆円の規模、右肩上がりで伸びている▼同白書は娯楽に費やした時間の変化に関する調査も掲載。3月の娯楽時間で増加した項目のトップは「家庭用ゲーム機によるゲーム」だった。新型コロナウイルスの流行で外出自粛が求められ、ゲーム需要を押し上げたようだ▼コンピューターゲームというと遊びのイメージだが、「eスポーツ」となると様相が違ってくる。昨年の茨城国体では初めて都道府県対抗のeスポーツ大会が行われた。茨城県はこうした経験を基に、地域づくりなどを見据えたプロジェクトを開始した▼神戸市内では60歳以上に限定した会員制のeスポーツ施設が7月にオープンする。大阪市内には今夏、eスポーツに特化したホテルが開業する。ビジネスの領域は確実に広がっているようだ▼高性能なパソコンなど設備は必要だが、身体能力や場所の制約を超えて楽しめるのは大きな魅力。未来に広がる新産業として注目したい。

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