2020年6月2日火曜日

【記者手帖】ふるさとの発展見続ける

2023年度の全線開通を目指し新名神高速道路の建設が進んでいる。ルート上にある京都府南部の城陽市では、市内を通るJR奈良線の複線化工事も進行中。交通インフラの発展が目覚ましく、これからヒトやモノの流れが大きく変わるだろう◆この街は京都市にも奈良市にも五里(20km)に位置することから「五里五里(ごりごり)の里」と呼ばれている。京都、奈良との結び付きが強く、街中には歴史を物語る文化財が点在する。一方、郊外は芋掘り体験ができる農場やハイキングコースがあるなどのどかな一面も◆20年余りを過ごした城陽市を離れ東京で暮らす今でも、ふるさとへの愛着は変わらない。先日、両親が実家を引き払い父方の地元に戻ることを決めた。老朽化している家屋の状態を見ると、引っ越しは仕方ないと思うものの、育った家を失うことには寂しさを隠せない◆新名神沿いにスマートIC付きのアウトレットモールが誘致される。新しいインフラを機に今後も街の開発が進むだろう。帰省する実家はなくなるが、ふるさとの発展を遠くから見続けたい。(慶)

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