2020年6月9日火曜日

【12月の理事会で決定へ】世界かんがい施設遺産、国内候補に天狗岩用水など3施設

 国際かんがい排水委員会(ICID、本部インド・ニューデリー)の日本国内委員会は、世界かんがい施設遺産の候補として天狗岩用水(前橋市、群馬県高崎市、同玉村町)などをICID本部に申請する。

 本部審査を経て、12月1~7日にモロッコで開かれる第71回ICID国際執行理事会で登録施設が発表される。

 候補施設は△天狗岩用水△備前渠用水路(埼玉県本庄市、同深谷市、同熊谷市)△常西合口用水(富山市)-の3施設。世界かんがい施設遺産は、歴史的に価値の高い施設を認定・登録し、かんがい施設への理解促進や適切な保全を目指す制度。建設から100年以上経過した施設が対象で、独自の登録基準も設定している。

 同遺産の登録でかんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者や一般市民への教育機会を提供。かんがい施設を核とした地域づくりへの活用も期待されている。現在の国内登録数は世界最多の39施設。

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