2020年6月25日木曜日

【思川開発でロックフィルダム】南摩ダム建設(栃木県鹿沼市)、近く本体工事発注

 ◇堤体型式はCFRD◇

 水資源機構は、栃木県西部で進めている思川開発事業で、鹿沼市に計画する南摩ダム本体の建設工事の入札契約手続きを近く開始する。堤体型式はコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)。総貯水容量5100万立方メートル、高さ86・5メートル、ダム体積約240万立方メートル。発注準備が整い、2020年度第1四半期(4~6月)の公告予定に追加した。発注規模は50億円以上を見込む。総合評価方式の一般競争入札を予定している。

 公告を予定するのは「南摩ダム本体建設工事」。工事種別は土木一式、工事場所は上南摩町。工事概要はCFRD一式。工期は約52カ月。政府調達協定の対象となる。

 思川開発事業は、栃木県の中央を南東に流れる思川の支川の南摩川にダムを整備するとともに、支川の黒川、大芦川とダムを導水路でつなぐ。洪水調節と効率的な水資源利用を促すのが狙い。付け替え道路や導水路、送水路などの工事が進行している。

4月時点の建設予定地
ダム本体の関連では、上流仮締め切りの遮水壁工事が19年12月に完了。現在は「南摩ダムダムサイト敷地造成工事」として、堤体の建設予定地の両岸を天端まで掘削したり、本体工事を進めるためのヤードを整備したりする工事を大成建設が行っている。ダムと黒川、大芦川を結ぶ水路トンネルを築造する「思川開発導水路工事」は鹿島、ダム(揚水機場)と注水工を結ぶ「思川開発送水路工事」は奥村組が担当している。

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