2020年6月26日金曜日

【新型コロナの影響大】上場企業の6割、21年3月期の業績「未定」

東京商工リサーチの調査によると、上場企業の多くが新型コロナウイルスの影響で決算発表時期を遅らせたり、業績予想を未定にしたりしていることが分かった。

 24日時点で上場企業の約6割に当たる1420社が2021年3月期の業績予想を「未定」とし開示を見送っている。同社は「新型コロナで先行きが不透明になっているため」と見ている。

 上場企業の約2割に当たる898社は業績を下方修正した。うち248社は赤字だった。コロナ禍で決算作業や監査業務が遅延しているなどして、20年3月期決算が公表できていない企業は30社だった。

 業績予想を開示した956社のうち、最も多かったのは「減収減益」で404社と約4割を占めた。収益環境の悪化を予想している企業が多い。新型コロナによる業績ダウンを受けて役員報酬の減額や自主返納を表明した企業は111社だった。

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