2020年6月5日金曜日

【練習により集中できる環境整う】モンテディオ山形、新クラブハウス(山形県天童市)が竣工

 サッカーJ2・モンテディオ山形の新クラブハウスが5月31日、ホームスタジアム「NDソフトスタジアム」がある山形県天童市の山形県総合運動公園内で完工した。

 トレーニングルームやチーム関係者全員が入れる広い会議室など、Jリーグ・クラブライセンスの基準を満たした機能を完備。メイン練習場と隣接する立地の良さもあり、より練習に集中できる環境が整う。

 建設地は公園にある第2運動広場駐車場の一角(天童市山王1の1)。敷地面積は1万1457平方メートル。建物の構造と規模はW造2階建て延べ1228平方メートル。建築面積は655平方メートル。1月に着工し、ツーバイフォー工法で建設。床組みと小屋組みにはトラスを採用し、木造の大空間を実現した。総工費は非公表。

 特徴的な施設機能の一つがトレーニングルーム。吹き抜けを採用し、標準的な戸建て住宅2棟がすっぽり収まる広い空間を確保した。選手のモチベーションをより高める狙いがある。外壁や内装の大部分にはチームカラーを意識した青色系の色を採用した。

 クラブハウスの設計・施工はハウスメーカーのクリエイト礼文(山形市、大場友和代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)が担当。同社が住宅以外の大規模建築を手掛けたのは今回が初めてになる。

 チームを運営するモンテディオ山形(天童市、相田健太郎社長)は5日、現地で新クラブハウスの落成式を開く。できるだけ早く運用開始を目指す。チームの強化を後押しするとともに、公園全体の機能向上や新たな地域のシンボルとしての役割にも意欲を見せる。相田社長は落成式に先だって動画投稿サイト・ユーチューブで収録・公開した大場CEOとの対談を通じ、「クラブハウスはチームの基地、家のような存在。新たな基地ができるのはうれしい」と話している。

 モンテディオ山形の施設を巡っては、県内の自治体や企業の関係者が中心となり、官民連携で新ホームスタジアムを整備する議論も進んでいる。

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