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◇国立競技場改築が契機、官民連携で開発誘導◇
東京都が「明治神宮外苑地区」の再整備に向け、検討に乗りだした。2020年東京五輪のメーン会場となる国立競技場の建て替えを契機に、既存のスポーツ施設を連鎖的に建て替えるとともに、周辺の低未利用地で公共施設の整備や民間施設の誘致を進める。地区南側にあるビル群でも、都が運用する制度を活用して民間施行の開発を誘導。官民連携で地区全体の再編を進める考えだ。
明治神宮外苑地区は、北側をJR中央線、南側を青山通り(国道246号)に挟まれた地域で、港、新宿の2区にまたがる。築60年以上で老朽化した明治神宮球場と秩父宮ラグビー場があるほか、指定された容積率を使い切っていない公園や緑地も多い。都は4月1日、地区内の地権者との間で、街づくりの検討に向けた基本覚書を交わした。覚書では、東京五輪のある2020年以降に秩父宮ラグビー場の跡地に新しい野球場を建設。その後、明治神宮球場の跡地に新しいラグビー場を建設するなどの構想で合意に至った。
都は...